今日のヴァナ

引退せずに惰眠を貪っていたOdin鯖の発売日組が、突然冒険者に戻ってからの日々を綴っています。

2020年07月16日にふと思い出したヴァナ話

ふと思い出したこと。

冒険者を放棄していた長い期間があれども、19年もヴァナにいると様々なことがあった。
2021年7月現在、毎日ログインしているがログインしないとかできない日もある。
義務ではないので書かない日があってもいいと思うが、自分の性格を考えると日記投稿を続けた方がいい気がするので閑話として思い出話を綴ってみることにする。


サポ取りの話。

セルビナに着いたのは野良PTで組んだ人たちと一緒だった。
名前も何も覚えてないが、ハゲヒュムがいたのはうっすら覚えている。
コンシュから砂丘に入ってすぐにHPがあって、その近くでトカゲや弱めゴブを狩っていた。
PT解散間際に誰かが言った「このままセルビナ行きませんか?」とかいう言葉が契機だった気がする。

当時はインスニなんて実装されておらず、薬品も当然ない。
みんなサブリガとかスケール装備、自分に至ってはレザー装備だった。
洞窟のコウモリを抜け、ゴブを避けて眩しい砂漠を走り抜けてセルビナへ。
到着した時は感動したものだ。

しかしここから地獄が始まる。

セルビナに響くPT募集シャウトは「シーフ以外PT募集中です^^」という無慈悲なシャウト。
ジョブ縛りをしていないシャウトにTellするも、返事がもらえないか「シーフだめ」というエッジの効いた返信。
当時はセルビナにHPはなく、アウトポスト辺りにHP設定した気がするのでバスにも戻れない。
要するに詰んだ状態。

それでも人がいない時などは、まるで合コンの頭数合わせのようにPTに入れてもらえることもあった。
グールが突然寄ってきたので2Hアビ全開で倒してテンション上がったりなども味わうことはできた。
というか、今思えば多分生体感知だったんだろう。
ドロップしたサレコウベにロットしようとしたら「シーフさんは遠慮してもらえますか^^」とか「w」みたいなログ。
なかなか手厳しい。俺のトレハンだぞ!と少し思った。

しかしよくよく思い返してみても、不意WSはあの当時だと強かった気がする。
てか、お前らのバーニングブレードとかゴミだからな!などと思っていた荒んだ時期である。
セルビナ時代は連携をしていなかった記憶がある。もしかすると実装されていなかったのかもしれない。
ただ、モンクのコンボは強かった。後にそのコンボをまるっとサポで食って忌み嫌われるのだがそれはまぁいい。

ログインしても誘われないし、フレがいるわけでもない。
ミスラやヒュム♀だと盗賊姫になれたような時代だったので、固定PTで一気にセルビナを抜けていく。
ヒュム♀でプレイすればよかったなとセルビナでシャウト眺めながら悔やんでいたが、19年経った今でも思っている。

結局、誘われないし何もできないしログインしてPCで鯖スレ見るぐらいしかやることがなかったので、手持ちのアイテムを少し店売りしてマウラに逃げた。
セルビナではなく、新天地に賭けたのであった。
高レベルの人が乗っていて、船室にいるように促されたのもこの時。
ちなみに海賊に遭遇したのはしばらく後だった。

しかしながらマウラには驚くほど人がいなかった。
本当に人がいなかった。夜になると陰鬱な感じが増してゴーストタウンのようだった。
やだ、なにこれ。

これは後から聞いた話だが、当時最強を誇っていた「黒樽様」がバインドと精霊を駆使してボランティア的なノリでブブリムのキリンやボギーを焼き尽くしていたらしく、希望者はサポアイテムを何の苦労もなく手に入れることができたとのこと。
だから初期組はサポ取りを一気に駆け抜けていくことができたらしい。

つまり自分は選択肢を間違えたのであった。
選択した種族なのか、所属国なのか。
いやいや、セルビナに到着した時にそのままマウラに渡ればよかったのか。
しつこいようだが、性別に関しては19年経った今でも間違えていたと自負している。

数日途方に暮れていたが、ブブリムに出てチラチラ調査したところ砂丘よりゴブが少ないように思えた。
多分ここを抜ければウィンダス方面なんじゃないだろうかとマップを見ながら考え、いっそ別の国で出直すか…と思っていたらTellがきた。

「サポとりですか?」

こんなニュアンスのTellが突然きた。多分サーチか何かをしたんだろう。
は? あなた誰?
などと思っていると目の前に黒樽がいた。
/bow したりしてTellで会話が始まった。

セルビナでサポ取れなかったからマウラにきたけど人がいないのでウィンダスに行こうと思うみたいな話をしたら、サポアイテム取ってからいけばいいのにと提案を受けた。
だからそれが取れないんだと言っている。空気を読め、黒樽よ。

「そしたら明日いきましょー。もう寝るし。明日の夜います?」

ここのやり取りは鮮明に覚えている。いまいち状況も飲み込めなかった。
困惑したままフレ登録をして時間を決めて、翌日サポ取りに連れていってもらえることになった。
この黒樽とは数年付き合いがあったが、ポニテ樽だと知ったのは随分後だった。
常にチュニックを装備していたというか、よく考えたらあの当時の樽はほとんどチュニックだった。
顔なんぞわかるわけもない。性別の判断すらできなかった。
失礼な話である。

そして翌日ログイン。ログインしてPTに入ったら黒樽が増えていた。
なんでもフレを呼んでくれたらしい。そして更にそのフレがフレを呼んで樽がまた増えた。
気がつくとシ黒黒黒黒白というPTが出来上がっていた。

初期組ならわかると思うが、こんな構成でシーフがやることは何もない。
白もやることがないかもしれない。邪魔をせず息を潜めるのが精一杯。

ブブリムを走るのも初めてだったが「ついてきてくれればいい」というのでついていった。
道中でキリンやウサギを焼き尽くしてくれたので、衣以外はすんなり手に入った。
きっとトレハンだね!などと言われたが、今思えばヘイト乗せてないのでただの運である。
ただ、それで多少気を良くしたのは否めない。

ブブリムマップの左上、夜間にボギーが沸く辺りで衣取りを始めた。
今は知らないが、確かボギーが2匹沸く場所だったと記憶している。

とにかく黒樽が狂っている。黒樽がというかバインドが狂っている。
FF11のOP動画の樽が精霊詠唱しているシーン、あれがそのまま目の前で展開されていた。
/sit は実装されていなかったが、座っててもよさそうな雰囲気もあった。

ヴァナ2日ほどかけて、黒樽の気まぐれによりサポアイテムが取れた。
結果として自分の選択は間違っていなかったようだ。
お礼を言った後、Tellしてくれた黒樽がウィンダスまで送ってくれて、ここからしばらくウィンダス近辺でヴァナ生活をすることになった。
カメが闊歩してるグロウベルグと違ってマンドラが走っているのが新鮮だった。
ただ、イモムシの毒は結構悩まされた。

それから長いことウィンダスにいたが、19年経った今でもウィンダスのマップ構造は嫌いである。
小さいタルタルばかりなのに広すぎだと思うわけだ。

特に嫌いなのは石の区である。
森の区は未だに族長がどこにいるのか勘でどうにかしている。